クーベルチュールチョコレートは製菓の仕上げなどに使われるチョコレートです。国際規格があります。
クーベルチュールチョコレートとは、一般的には製菓用のチョコレートです。
ダーク、ミルク、ホワイトの3種類があります。
フランス語では「クヴェールチュール（couverture）」といい、「覆い」を意味します。
英語ではカバーのことで、クーベルチュールは「カバーするためのチョコレート」という意味です。
クーベルチュールは、「カバーチョコレート」とも呼ばれます。
性質は粘性が低く、なめらかなのが特徴です。
ボンボンの上掛け、キャンディーやケーキのコーティングなど、チョコレートの細工や被覆加工に使われます。
クーベルチュールチョコレートは、カカオマスにさらにカカオバターを加えていて、ココアバターを31％以上含有することが基本です。
国際規格では、「カカオ分35%以上(カカオバター31%以上、カカオマス2.5%以上)」、「ココアバター以外の代用油脂を使わないもの」を指します。
日本では全国チョコレート業公正取引協議会によって「日本のチョコレートおよび準チョコレートの成分規格」が制定されていますが、クーベルチュールチョコレートについての規格はありません。
日本では、クーベルチュールチョコレートというと、製菓用のチョコレート全般を指す場合があります。
近年、クーベルチュールチョコレートという名前が知られるようになり、高級チョコレートとされることもあります。
本来は、特殊用途のチョコレートです。
