ガトー・オペラは全体がほぼ単色で派手さはなくても、品格を感じさせるショコラスイーツ。
ガトー・オペラ(gâteau au opéra)は、フランス発祥の代表的なチョコレートケーキとして知られています。
ビターチョコレートとコーヒー、2種類が合わさった香り高い風味です。
アーモンド風味のビスキュイ・ジョコンド生地、コーヒー風味のバタークリーム、チョコレートのガナッシュを、交互に層状にして構成されています。
さらに、表面をチョコレートのグラサージュで覆い、金箔を施せば、ガトー・オペラの完成です。
ガトー・オペラは、定説ではダロワイヨ発祥のお菓子とされています。
ダロワイヨは、パリを代表する、高級老舗パティスリーです。
それより先に、ダロワイヨに関係するパティスリーで、この菓子の原型となるものがつくられていたという説もあります。
当時のダロワイヨのオーナーがクリシーというお菓子を気に入り、自身のお店でも出すようになったといわれています。
その際、ケーキの名を「ガトー・オペラ」と命名し、金箔をのせてオペラ座のドームの上にある金のアポロン像を表現しました。
現在のオペラ座は、シャルル・ガルニエが設計し、1874年に完成させた建物です。
パリの人々が誇る劇場であり、さまざまな料理やデザートに「オペラ風」が誕生しました。
代表的な料理に、目玉焼きに鶏肉の肝臓をソテーしたウー・オペラがあります。